謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)

鴻巣友季子/著
配信開始日: 2019/06/14
価格:1,144円(税込)
新潮選書
作家論 作品論
作品カナ:ナゾトキカゼトトモニサリヌムジュントカットウニミチタセカイブンガクシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603835-8
それは時代の先端にして、生まれながらの古典だった。
『風と共に去りぬ』は恋愛小説ではない。分裂と融和、衝突と和解、ボケとツッコミ――高度な文体戦略を駆使して描かれたのは、現代をも照射する壮大な矛盾のかたまり。全編を新たに訳した著者ならではの精緻なテクスト批評に、作者ミッチェルとその一族のたどってきた道のりも重ね合わせ、画期的「読み」を切りひらく。

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鴻巣友季子(コウノス・ユキコ) プロフィール

1963年東京生まれ。翻訳家、文芸評論家。訳書にJ・M・クッツェー『恥辱』(ハヤカワepi文庫)、M・アトウッド『誓願』(早川書房)、A・ゴーマン『わたしたちの登る丘』(文春文庫)等多数。E・ブロンテ『嵐が丘』(新潮文庫)、M・ミッチェル『風と共に去りぬ』(全5巻、同)、V・ウルフ『灯台へ』(『世界文学全集 2-01』所収、河出書房新社)等の古典新訳も手がける。著書に『明治大正 翻訳ワンダーランド』(新潮新書)、『熟成する物語たち』(新潮社)、『翻訳教室』(ちくま文庫)、『謎とき『風と共に去りぬ』』(新潮選書)、『翻訳、一期一会』(左右社)等多数。

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