戦争と平和(三)(新潮文庫)

トルストイ/著、 工藤精一郎/訳
配信開始日: 2017/01/27
価格:1,034円(税込)
新潮文庫
ロシア文学
作品カナ:センソウトヘイワ03シンチョウブンコ
シリーズ名: 戦争と平和
紙書籍ISBN:978-4-10-206015-5
ナポレオンのモスクワ侵入――民衆の意志を心の耳で聞いて戦う老将軍。
1812年、ナポレオン軍のモスクワ侵入を描く全編中のクライマックス。国土は焼かれ生活は破壊されるが、ボロジノの会戦に示されたロシア民族のたくましい潜在力が無敵のフランス軍を打ち破る。軍の意志を無視して自分の意志に従わせたナポレオンに対比させ、民衆の意志を心の耳で聞きそれに従って勝利を得たクトゥーゾフ将軍の姿に、トルストイの理想的人間像が写し出される。

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トルストイ(Tolstoj,Lev N.) プロフィール

(1828-1910)19世紀ロシア文学を代表する巨匠。ヤースナヤ・ポリャーナに地主貴族の四男として育つ。ルソーを耽読し大学を中退後、暫く放蕩するが、従軍を機に処女作『幼年時代』等を発表、賞賛を受ける。帰還後、領地の農民の教育事業に情熱を注ぎ、1862年の幸福な結婚を機に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』を次々に完成。後、転機を迎え、「神と人類に奉仕する」求道者を標榜し、私有財産を否定、夫人との不和に陥る。1899年『復活』を完成。1910年、家出の10日後、鉄道の駅長官舎で波瀾の生涯を閉じた。

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