山椒魚(新潮文庫)

井伏鱒二/著
配信開始日: 2014/04/11
価格:539円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:サンショウウオシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-103402-7
孤独は味方だ。ユーモアという武器で世界の絶望と闘った作家の大傑作。
老成と若さの不思議な混淆、これを貫くのは豊かな詩精神。飄々として明るく踉々として暗い。本書は初期の短編より代表作を収める短編集である。岩屋の中に棲んでいるうちに体が大きくなり、外へ出られなくなった山椒魚の狼狽、かなしみのさまをユーモラスに描く処女作「山椒魚」、大空への旅の誘いを抒情的に描いた「屋根の上のサワン」ほか、「朽助のいる谷間」など12編。

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井伏鱒二(イブセ・マスジ) プロフィール

(1898-1993)広島県生れ。本名、満寿二。中学時代は画家を志したが、長兄のすすめで志望を文学に変え、1917(大正6)年早大予科に進む。1929(昭和4)年「山椒魚」等で文壇に登場。1938年「ジョン万次郎漂流記」で直木賞を、1950年「本日休診」他により読売文学賞を、1966年には「黒い雨」で野間文芸賞を受けるなど、受賞多数。1966年、文化勲章受賞。

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