アーカイブ部長の大晩年（新潮文庫）
新潮文庫
文芸一般
作品カナ：ブチョウノダイバンネンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN：978-4-10-113330-0
紙書籍ISBN：978-4-10-113330-0
定年がきて、人生の本番が始まった。三菱製紙高砂工場の「部長さん」にして、「異端の俳人」、永田耕衣の大いなる生涯。
彼の人生は、定年からが本番だった。三菱製紙高砂工場では、ナンバー３の部長にまでなり、会社員としても一応の出世をした永田耕衣。しかし、俳人である永田にとって会社勤めは「つまらん仕事」でしかない。５５歳で定年を迎えた永田は、人生の熱意を俳句や書にたっぷり注いで行く。異端の俳人の人生を９７歳の大往生まで辿りながら、晩年をいかにして生きるかを描いた人物評伝の傑作。
購入サイト
城山三郎（シロヤマ・サブロウ） プロフィール
（1927-2007）名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。一橋大学を卒業後、愛知学芸大に奉職し、景気論等を担当。1957（昭和32）年、『輸出』で文学界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞した『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『官僚たちの夏』『秀吉と武吉』『もう、きみには頼まない』『指揮官たちの特攻』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002（平成14）年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞。
