野町和嘉(ノマチ・カズヨシ)

野町和嘉

1946年高知県生まれ。写真家・杵島隆氏に師事し、1971年にフリーの写真家となる。1972年、20代半ばでサハラ砂漠に旅したことがきっかけとなって、極限の風土を生きる人々の精神世界に魅せられ、信仰、巡礼をテーマとして地球規模で描き続けてきた。ナイル、エチオピア、グレート・リフト・ヴァレーといったアフリカの乾燥地帯の取材を経て、1980年代後半より舞台を中近東、アジアに移し、中国、チベット、サウジアラビア等での長期取材を経て、2002年以降アンデス、インドに取り組んでいる。1984年『バハル』『サハラ悠遠』で土門拳賞、1990年『長征夢現』『ナイル』で芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会年度賞、2002年に大同生命地域研究特別賞、ほかを受賞。2009年に紫綬褒章受章。他の写真集に『メッカ巡礼』『チベット』『地球巡礼』『ペルシア』『サハラ、砂漠の画廊』など。これまで8冊の写真集が、英、仏、独、イタリア版などで国際共同出版されている。

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