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宮本輝「流転の海」シリーズ第七部『満月の道』刊行記念「宮本輝×壇蜜」スペシャル対談

『流転の海』第一部から30年を迎える2014年春、新章のスタートともいうべき第七部『満月の道』がついに刊行されます。完結までのカウントダウンを告げる本作発売を記念し、熱心な宮本ファンである壇蜜さんと著者が語った、仕事、恋愛、小説――。

「波」本誌企画・対談『輝と蜜の「道」』を、「波 -E magazine Nami-」で全文掲載!

本文より二人の対話を一部抜粋

壇蜜 〈生き死に〉について考えるような子供だったから、小説を書き始められたのでしょうか?

宮本 いや、これははっきりしていて、僕はサラリーマンをやっていた頃、重度のパニック障害になって、電車に乗れなくなったんです。〈広場恐怖〉という...

壇蜜 宮本文学には子供が重要な役割というか、大切に扱われている小説が多い気がします。そこが、私が惹かれる大きな理由かもしれません。

宮本 誰でもどんなふうに親から育てられたかは、自己形成に大きく影響しますよね。でも、自分では分析できない。

宮本 まだ壇蜜さんは自分が何屋か見つけてないのかもしれない。

壇蜜 実際、例えばお芝居の仕事をやってみても、いい評価は得られていない状況なんです。でも、「あの人は演技が巧いね」という言葉は必ずしも褒め言葉...

壇蜜 自分は〈瓢箪から駒〉の駒なんだから、駒が自暴自棄にならず、この世に絶望せずに生きていきます。

宮本 駒がいなきゃ、いくら瓢箪を振っても何にも出てこないんだから。壇蜜さんは貴重な存在なんですよ。

宮本 「流転の海」を完成することが僕の生きる証みたいに感じるようになっていて、これだけは完結させないと死ねない。

壇蜜 九巻までということはあと二巻。たぶん私は生きているうちに、最後まで読めますよね?

4/30発売待望のシリーズ最新刊!
満月の道 ―流転の海 第七部―
昭和36年。東京五輪へ向け復興は進み、大阪行の集団就職列車が満員となった時代。65歳を目前にした熊吾は中古車販売業を軌道に乗せ、かつての力を取り戻しつつあった。しかし、愛人・博美との再会で、一家にまたも激動が訪れる。「父」を描く畢生のライフワーク!
新潮社刊/四六判変型 384ページ
ISBN 978-4-10-332517-8 2,160円
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今秋電子書籍化予定

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