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2012年5月18日現在
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一キロ先の地面が、うごめいている。あの辺は、あんな色をしていただろうか。
地面、いや違う。あれは、木ぎれやものが浮いているから地面に見えるので
あって、あれは――。
私はこのとき確かに自分の死を思った。全身の血の気が引き、凍え、それな
のに頭は痛いくらいに冴えていた。死ねない、死ねない――
大げさと言われても構わない。
この瞬間、「ああ、情報は制御されてるんだ」と、私の中で思考が固まった。
がくがくと震える指で遺書のはじめの二行を綴り、私は携帯の画面を閉じた。
書けなかった。いやだった。どうしても、どうしても。
