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イツミン逸民

小川国夫

少年時代に絵を志し、果たせぬままフランスへ赴き、やがて小説を書き初めて今日に至る魂の遍歴。川端康成文学賞受賞。

散歩の途中で行きずりの人たちと爽やかな交流をもった主人公が、池に放し飼いの鵞鳥が殺されたことから、人の心の暗い情念を思う川端康成文学賞受賞の表題作「逸民」ほか「海の囚人」「崖の絵」「自殺」「放蕩息子」「幻の家族」「欠落の秋」「手強い少年」「存在証明」「聖女の出発」「鷺追い」「単車事故」全12篇を収録。

配信開始日
2002-01-04
対応端末
  • PC

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小川国夫オガワクニオ

(1927-2008)昭和2(1927)年静岡県藤枝町(現・藤枝市)生れ。生来病弱で小学校五年で休学した時に文学や絵に親しんだ。一方再臨派教会の土曜学校に通い、キリスト教に触れた。志太中学(現・藤枝東高校)時代に学徒動員。戦後旧制静岡高校(現・静岡大学)の時カトリックに入信。その頃から小説を書き始める。昭和25年東大国文科入学。昭和28年フランスに私費留学、昭和31年までパリ大学、グルノーブル大学で学ぶ一方、オートバイでスペイン、北アフリカ、イタリア、ギリシアを旅行する。昭和32年、同人誌「青銅時代」を創刊、ヨーロッパ経験を素材にした『アポロンの島』を自費出版した。昭和40年、これを読んだ島尾敏雄が朝日新聞紙上で激賞、以後商業雑誌にも登場し、文学的開花期を迎える。昭和61年「逸民」で川端康成文学賞、平成6(1994)年『悲しみの港』で伊藤整文学賞、平成11年『ハシッシ・ギャング』で読売文学賞。平成12年、日本芸術院賞、平成17年、日本芸術院会員、平成18年、旭日中綬章受章。平成20年4月8日肺炎のため死去。