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アナタあなた

大城立裕

共に生きた六十余年。あなたは何を思っていたのだろうか……。

あなたを見守り、また見送るなかで、二人ともに過ごした夫婦の時間は、行きつ戻りつしながら、記憶にさらに深く刻まれ、やがて新たに繋がり始める――沖縄に暮らす日々が、しずかに、ゆたかに、語りだされる。九十二歳の日常と沖縄の現状を綴り、生き抜いてきた時代を書き留める「御嶽の少年」等六篇を収録する最新作品集。

配信開始日
2019-02-01
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大城立裕オオシロタツヒロ

1925年、沖縄県中城村に生まれ、1943年、上海にあった東亜同文書院大学予科に入学したが、敗戦による大学閉鎖のため中退。戦後は、琉球政府通産局通商課長、県立博物館長などを務める一方、敗戦直後から青春の挫折と沖縄の運命を繋ぐ思想的な動機で文学を始め、1959年に『小説琉球処分』の新聞連載開始、1967年『カクテル・パーティー』で沖縄初の芥川賞作家となる。戦後の沖縄文学を牽引して、沖縄の歴史と文化を主題とした小説や戯曲、エッセイを書き続ける。小説『対馬丸』『日の果てから』『かがやける荒野』『恋を売る家』『普天間よ』のほか、『花の幻――琉球組踊十番』『真北風(まにし)が吹けば――琉球組踊続十番』などの著書がある。2002年には『大城立裕全集』(全13巻)が刊行された。2010年、日本演劇協会演劇功労者表彰、2015年、初の私小説「レールの向こう」で、川端康成文学賞を受賞。