漱石と日本の近代(上)(新潮選書)

石原千秋/著
配信開始日: 2017/11/10
価格:1,144円(税込)
新潮選書
ノンフィクション一般 作家論 日本史
作品カナ:ソウセキトニホンノキンダイ01シンチョウセンショ
シリーズ名: 漱石と日本の近代
紙書籍ISBN:978-4-10-603805-1
読み継がれる理由とは? 漱石が描いた近代とは、現代人の可能性だった。
「自意識は強いのに他者との関係に自信が持てない」――漱石文学の主人公たちは皆、早く生まれすぎた“現代人”だったのかもしれない。『それから』まで主要な前期六作品を取り上げ、「漱石的主人公の誕生」という新たな解釈をもとに物語の奥に込められたテーマを浮き彫りにしていく。時代を超えて通じる閉塞感と可能性を読む。

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石原千秋(イシハラ・チアキ) プロフィール

1955(昭和30)年生れ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。早稲田大学教育学部教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される。著書に『学生と読む「三四郎」』『秘伝 大学受験の国語力』『名作の書き出し』『読者はどこにいるのか』『漱石と日本の近代』など。

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