背いて故郷(新潮文庫)

志水辰夫/著
配信開始日: 2016/07/22
価格:913円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ソムイテコキョウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-134519-2
スパイ船の船長の座を譲った親友が何者かに殺された。北の大地、餓狼の如き眼を光らせ真実を追い求めるわたしの前に現れたのは。
第六協洋丸、仮想敵国の領海に接近するためのスパイ船。柏木はその仕事を好まず、親友・成瀬に船長の座を譲った。だが成瀬は当直中に殺されてしまう。撮影済みのフィルムを奪われて。禁忌に触れてしまったとでもいうのか? 柏木は北の大地を餓狼の如き切実さで駆けめぐった。ただ真相に迫りたかったのだ。彼の前に立ちはだかるのは〈国家〉、そして――。日本推理作家協会賞受賞作。

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志水辰夫(シミズ・タツオ) プロフィール

1936(昭和11)年、高知県生れ。1981年、『飢えて狼』でデビュー。巧みなプロットと濃密な文体で、熱烈なファンを獲得する。1986年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を、1991(平成3)年『行きずりの街』で、日本冒険小説協会大賞を受賞する。さらに、2001年『きのうの空』で、柴田錬三郎賞を受賞。『青に候』『みのたけの春』『ラストラン』『つばくろ越え』『夜去り川』『疾れ、新蔵』『新蔵唐行き』など、多くの著書がある。

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