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ソムイテコキョウシンチョウブンコ背いて故郷(新潮文庫)

志水辰夫

スパイ船の船長の座を譲った親友が何者かに殺された。北の大地、餓狼の如き眼を光らせ真実を追い求めるわたしの前に現れたのは。

第六協洋丸、仮想敵国の領海に接近するためのスパイ船。柏木はその仕事を好まず、親友・成瀬に船長の座を譲った。だが成瀬は当直中に殺されてしまう。撮影済みのフィルムを奪われて。禁忌に触れてしまったとでもいうのか? 柏木は北の大地を餓狼の如き切実さで駆けめぐった。ただ真相に迫りたかったのだ。彼の前に立ちはだかるのは〈国家〉、そして――。日本推理作家協会賞受賞作。

配信開始日
2016-07-22
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志水辰夫シミズタツオ

1936(昭和11)年、高知県生れ。1981年、『飢えて狼』でデビュー。巧みなプロットと濃密な文体で、熱烈なファンを獲得する。1986年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を、1991(平成3)年『行きずりの街』で、日本冒険小説協会大賞を受賞する。さらに、2001年『きのうの空』で、柴田錬三郎賞を受賞。『情事』『暗夜』『生きいそぎ』『男坂』『約束の地』『青に候』『みのたけの春』『ラストラン』『つばくろ越え―蓬莱屋帳外控―』『引かれ者でござい』『夜去り川』『待ち伏せ街道―蓬莱屋帳外控―』など、多くの著書がある。