孤独な散歩者の夢想(新潮文庫)

ルソー/著、 青柳瑞穂/訳
配信開始日: 2016/03/25
価格:473円(税込)
新潮文庫
フランス文学
作品カナ:コドクナサンポシャノムソウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-200701-3
自由な想念の世界で、自らの生涯を省みながら、断片的につづった十の哲学的な夢想。
十八世紀以降の文学と哲学はルソーの影響を無視しては考えられない。しかし彼の晩年はまったく孤独であった。人生の長い路のはずれに来て、この孤独な散歩者は立ちどまる。彼はうしろを振返り、また目前にせまる暗闇のほうに眼をやる。そして左右にひらけている美しい夕暮れの景色に眺めいる。――自由な想念の世界で、自らの生涯を省みながら、断片的につづった十の哲学的な夢想。

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ルソー(Rousseau,Jean-Jacques) プロフィール

(1712-1778)思想家、作家。時計職人の子としてジュネーブに生れるが、誕生後、すぐ母と死別、十五歳で家出し放浪生活を送った。これらの体験は、彼の思想形成に大きな影響を及ぼした。1742年パリで文筆生活に入り、啓蒙思想家と親しくなった。1755年『人間不平等起源論』で独自の社会観をうち立て、その後、『社会契約論』『エミール』を出版。“自然に帰れ”をモットーに主権在民を唱えた。

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青柳瑞穂(アオヤギ・ミズホ) プロフィール

(1899-1971)山梨県生れ。慶応義塾大学仏文科卒。堀口大學に師事。詩作の一方、ルソー『孤独な散歩者の夢想』等の翻訳、『ささやかな日本発掘』(読売文学賞)等の評論の分野で幅広く活躍。

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