虐げられた人びと(新潮文庫)

ドストエフスキー/著、 小笠原豊樹/訳
配信開始日: 2016/05/27
価格:979円(税込)
新潮文庫
ロシア文学
作品カナ:シイタゲラレタヒトビトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-201020-4
人道主義を基調とし、文豪の限りなく優しい心情を吐露した抒情溢れる傑作。
民主主義的理想を掲げたえず軽薄な言動をとっては弁明し、結果として残酷な事態を招来しながら、誰にも憎まれない青年アリョーシャと、傷つきやすい清純な娘ナターシャの悲恋を中心に、農奴解放を迎え本格的なブルジョア社会へ移行しようとしていたロシアの混乱の時代における虐げられた人びとの姿を描く。

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ドストエフスキー(Фёдор М.Достоевский) プロフィール

(1821-1881)19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、1849年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した。

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小笠原豊樹(オガサワラ・トヨキ) プロフィール

1932年北海道生れ。東京外国語大学ロシア語科中退。ソルジェニーツィン『ガン病棟』、チェーホフ、マヤコフスキー等の翻訳がある。岩田宏名で詩人としても活躍、歴程賞を受賞している。

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