歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年―(新潮文庫)

永田和宏/著
配信開始日: 2015/06/26
価格:561円(税込)
新潮文庫
ノンフィクション一般
作品カナ:ウタニワタシハナクダロウツマカワノユウコトウビョウノジュウネンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126381-6
歌人永田和宏と河野裕子。生と死を見つめ、深い絆で結ばれた夫婦の愛と苦悩の物語。
その時、夫は妻を抱きしめるしかなかった――歌人永田和宏の妻であり、戦後を代表する女流歌人・河野裕子が、突然、乳がんの宣告を受けた。闘病生活を家族で支え合い、恢復に向いつつも、妻は過剰な服薬のため精神的に不安定になってゆく。凄絶な日々に懊悩し葛藤する夫。そして、がんの再発……。発病から最期の日まで、限りある命と向き合いながら歌を詠み続けた夫婦の愛の物語。

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永田和宏(ナガタ・カズヒロ) プロフィール

1947年滋賀県生まれ。歌人・細胞生物学者。京都大学理学部物理学科卒業。京大再生医科学研究所教授などを経て、2020年よりJT生命誌研究館館長。日本細胞生物学会元会長。京大名誉教授。京都産業大名誉教授。歌人として宮中歌会始詠進歌選者、朝日歌壇選者をつとめる。「塔」短歌会前主宰。読売文学賞、迢空賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章。近著に『知の体力』『置行堀』(第十五歌集)。河野裕子と1972年に結婚。2010年、六十四歳で亡くなるまで三十八年間連れ添った。最後の日々を綴った著書に『歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年』。

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