わたしがいなかった街で(新潮文庫)

柴崎友香/著
配信開始日: 2015/05/29
価格:605円(税込)
新潮文庫
純文学
作品カナ:ワタシガイナカッタマチデシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-137642-4
わたしは、かつて誰かが生きた場所を、生きている――。新芥川賞作家の比類なき軌跡。
離婚して1年、夫と暮らしていたマンションから引っ越した36歳の砂羽。昼は契約社員として働く砂羽は、夜毎、戦争や紛争のドキュメンタリーを見続ける。凄惨な映像の中で、怯え、逃げ惑う人々。何故そこにいるのが、わたしではなくて彼らなのか。サラエヴォで、大阪、広島、東京で、わたしは誰かが生きた場所を生きている――。生の確かさと不可思議さを描き、世界の希望に到達する傑作。

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柴崎友香(シバサキ・トモカ) プロフィール

1973年大阪府生まれ。2000年に刊行されたデビュー作『きょうのできごと』が行定勲監督により映画化され話題となる。2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、2014年に『春の庭』で芥川賞を受賞。小説作品に『ビリジアン』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『週末カミング』『千の扉』、エッセイに『よう知らんけど日記』『よそ見津々』など著書多数。

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