夜の噂(新潮文庫)

吉行淳之介/著
配信開始日: 2014/07/04
価格:451円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ヨルノウワサシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-114306-4
年齢に似ぬ異様な雰囲気を漂わすかおるに惹かれた鬼多は、彼女の噂を集め始めたが……。相手の虚像しか掴めぬ男女関係の様相を抉る。
年齢に似合わない異様な雰囲気を漂わす重役令嬢かおるに興味を惹かれた鬼多は、その友人銀子に親しみ、由加に近づいて、彼女の噂を収集する。しかし、噂の断片で形成されたかおるの姿は意外な実像に裏切られ、一方、日々接する銀子も次第に彼の知らない女に変貌しはじめる……。身近にあっても離れていても、遂にその虚像をしか掴めない男女関係の曖昧複雑な様相を描き出す長編小説。

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吉行淳之介(ヨシユキ・ジュンノスケ) プロフィール

(1924-1994)1924(大正13)年、岡山市生れ。東京大学英文科中退。1954(昭和29)年「驟雨」で芥川賞を受賞。性を主題に精神と肉体の関係を探り、人間性の深淵にせまる多くの作品がある。また、都会的に洗練されたエッセイの名手としても知られる。1994(平成6)年、病没。主要作品は『原色の街』『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』(芸術選奨文部大臣賞)『暗室』(谷崎賞)『夕暮まで』(野間賞)『目玉』等。

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