ピンチランナー調書(新潮文庫)

大江健三郎/著
配信開始日: 2014/03/14
価格:825円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ピンチランナーチョウショシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-112611-1
核満ちる世にリー、リー、リー、の声がする。哄笑と驚愕を呼ぶ「転換」した父子の冒険譚。
地球の危機を救うべく「宇宙?」から派遣されたピンチランナー二人組! 「ブリキマン」の核ジャックによる民衆の核武装?……。内ゲバ殺人から右翼大物パトロンの暗躍までを、何もかもを笑いのめし、価値を転倒させる道化の手法を用いて描き、読者に再生への希望と大笑いをもたらす。死を押しつけてくる巨大なものに立向い、核時代の《終末》を拒絶する諷刺と哄笑の痛快純文学長編である。※あとがきのカットは当電子版では掲載しておりません。ご了承ください。

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大江健三郎(オオエ・ケンザブロウ) プロフィール

(1935-2023)1935(昭和10)年、愛媛県生れ。東京大学文学部仏文科卒業。在学中に「奇妙な仕事」で注目され、1958年「飼育」で芥川賞を受賞。1994(平成6)年ノーベル文学賞受賞。主な作品に『個人的な体験』『万延元年のフットボール』『洪水はわが魂に及び』『懐かしい年への手紙』『「燃えあがる緑の木」三部作』『「おかしな二人組(スゥード・カップル)」三部作』『水死』『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』などがある。

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