地唄(新潮文庫)

有吉佐和子/著
配信開始日: 2014/03/07
価格:704円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ジウタシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-113204-4
大検校の父と娘の愛憎まじり合う交流を描く初期の名作「地唄」をはじめ、日本の伝統的な芸の世界を舞台にした4編を収める作品集。
琴に命を賭ける盲目の父と、父に背き日系二世の米国人と結婚した娘――父娘の愛憎の絆を妙なる調べに映す「地唄」、女流舞踊家と老墨絵職人の心の交わりを唐墨の逸品に凝縮させた「墨」、翻訳劇の端役を演ずることになった黒衣の悲喜劇を軽妙に綴る「黒衣」、文楽座の分裂を素材にして芸人の世界の厳しさをえぐった「人形浄瑠璃」。日本の伝統的な芸の世界を追究した珠玉四編を収める。

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有吉佐和子(アリヨシ・サワコ) プロフィール

(1931-1984)和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、紀州を舞台にした年代記『紀ノ川』『有田川』『日高川』の三部作、一外科医のために献身する嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老年問題の先鞭をつけた『恍惚の人』、公害問題を取り上げて世評を博した『複合汚染』など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた。

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