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書評・エッセイ

カンコクハウラギルシンチョウシンショ韓国は裏切る(新潮新書)

室谷克実

821円(税込)

「病的反日」は終わらない。ベストセラー『悪韓論』の著者が独善的な「正義感」と「歴史観」の本質を徹底解剖!

「不可逆的」と約束しても、隣国の病的な反日は決して止まらない──。今日も韓国メディアには、日本人には理解しがたい発言と行動の数々が、対日関係に限らずあふれている。なぜ、彼らは独善的な「正義」を叫び、勝手な「正しい歴史認識」を振りかざすのか。法治主義が機能しない社会的病理や、反日を政治利用しつづけてきた歴代大統領の政治手法まで、たしかなデータをもとに、日韓関係の根幹を徹底的に解剖する。

「おかしな国」の根源

室谷克実著『韓国は裏切る』

室谷克実

「おかしな」――つまり笑ってしまうという意味でも、不可解なという意味でも、韓国が「おかしな国」であることは、今やおおかたの日本人が認識していよう。問題は、なぜそうなのかだ。
 三年前に出版した『悪韓論』(新潮新書)では、その「おかしな国」の病的症状を明示することに重点を置いたが、今回は、そもそもどうして「おかしな国」になったのか、その根源を探った。
 私が見るところ、第一の要因は戦後七十年の反日教育を通じて、大部分の国民がファンタジー歴史観に染まりきっていることだ。
 韓国のファンタジー歴史観は、①われわれは五千年の歴史を持ち、かつては中国の中原を支配していた世界一優秀な民族である、②未開の倭国にあらゆる文化文明を教えてやったのに、日帝は恩を忘れ半島を蹂躙した。そのため近代史の出発に後れを取った。従って「諸悪の根源は日本」である――と展開される。
 第二の要因は、その日帝が大韓帝国への内政干渉によって崩壊させた身分制度を、戦後になって彼らが事実上復活させてしまったことだ。
 戦後の身分制度は法律には依らないが、李王朝時代の〈両班─常民─奴婢〉という世襲身分が、〈財閥一族と番頭たち─ホワイトカラー─ブルーカラー〉という固定性の強いヒエラルヒーに置き換えられた。支配階級の両班が何をしても咎められなかったように、今日の韓国でも「有銭無罪」という現実がまかり通っている。
 第一の要因は、主として国外に発せられる「告げ口外交」などの背景をなす。一方、第二の要因は、韓国内で起きる「おかしな国」現象に結びつく。「ナッツ姫」事件などは、その典型だ。
 では、「おかしな国」の中心にいて指揮を執っている人々の判断力は"まとも"なのかどうか。二一世紀になってからの大統領である盧武鉉、李明博、朴槿恵の三氏についてとくに検討した。その結果は、本書を見てのお楽しみに。
 また、他書には決してない、本書の「強み」と自負しているのが、「韓国とは日本人にとってどういう国なのか」を、六〇年代から今日まで六百六十六カ月分、半世紀以上に亘る世論調査の数字に基づいて分析していることだ。
 例えば、世間では長らく「嫌韓派=ネトウヨ=低学歴・低収入層」と信じられてきているが、世論調査分析では、むしろ相対的に高学歴・高収入層に「嫌韓派」の比率が高く、逆に低学歴・低収入層に「好韓派」が多いことが裏付けられた。
 そして、日本人にとって韓国が、「事実を知れば知るほど嫌いになる国」であることが、データを通じて浮かび上がってくるのである。六百六十六カ月の世論調査のうち、「嫌韓派」の比率が「好韓派」を下回ったのは、たったの七カ月だった。

 (むろたに・かつみ 評論家・元時事通信社ソウル特派員)

室谷克実『韓国は裏切る』978-4-10-610665-1